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- <プレスリリース>アリによる種子散布共生を、イネ科植物で初めて確認(農学部・大崎 晴菜)
アリによる種子散布共生を、イネ科植物で初めて確認
弘前大学農学生命科学部の木村文香さん(研究当時学部4年生)、京都大学生態学研究センターの山尾僚教授(元・弘前大学准教授)、名城大学農学部の大崎晴菜助教、鹿児島大学の金子拓斗さんらの共同研究チームは、イネ科の一年生草本であるエノコログサとアキノエノコログサの種子に、エライオソームと呼ばれるアリによる種子散布に特化した器官が存在することを発見しました。
さらに、エノコログサとアキノエノコログサの複数集団を対象とした野外調査と、アリの飼育個体を用いた室内実験から、このエライオソームが実際に種子散布に貢献していることが確かめられました。
本研究により、イネ科植物において初めて、アリによる種子散布共生が存在することが明らかになりました。
ゲノム情報と豊富な変異体が整備されているエノコログサにおいてアリによる種子散布共生が発見されたことで、植物と動物の種子散布共生系を遺伝子レベルで解明するための新たな切り口になると期待されます。
本研究の成果は、2025年12月16日に「Plant Species Biology」誌にオンライン掲載されました。
掲載論文
【掲載誌】Plant Species Biology
【論文タイトル】
Ant-mediated seed dispersal in the Poaceae: Evidence of myrmecochory in green foxtail (Setaria viridis) and giant foxtail (Setaria faberi)
(イネ科植物におけるアリ散布:エノコログサ(Setaria viridis)とアキノエノコログサ(Setaria faberi)におけるアリ散布の実証)
【著者】Ayaka Kimura, Haruna Ohsaki, Takuto Kaneko, Akira Yamawo
【掲載日】2025年12月16日
【DOI】10.1111/1442-1984.70040
【URL】https://esj-journals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1442-1984.70040
プレスリリース本文はこちら
https://www.meijo-u.ac.jp/news/asset/775414433f63001bf79d4c8969ce8145.pdf







