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産官学連携

LED共同研究センター

LED共同研究センターのミッション

同センターは産官学連携による実用化を見据えた共同研究を数多く推進することにより、LED関連技術の研究開発拠点として、新たな産業の創出や地域産業の活性化に貢献することを目的としています。

新たな事業の開拓を狙う企業との共同研究や、LED関連技術の知見・ノウハウを習得することを目的とした企業への技術指導など、「産=企業」と「学=名城大学」の連携による共同研究を幅広く募集し、産業活性化の一旦を担う拠点を目指します。

企業・研究機関との共同研究推進拠点として以下の3つをモットーに運営していきます。

  • より出口に近い(実用化を見据えた)応用研究開発拠点
  • 地域産業活性の発信拠点(=大学の社会貢献)
  • 時代のニーズに対応する最先端技術開発

LED共同研究センター利用のメリット

新規参入の問題点
  • 莫大な初期投資費用(Ex:MOCVD-数億円)
  • 条件導出が非常に困難(nmオーダーでの制御が必要)
    • 専門知識を有する人材が不可欠
    • 各工程の最適化には時間が必要
    • 最適化・時間短縮のためには評価装置の導入も必要
センターを利用すると・・・
  • LED開発事業の初期検討~準量産までが安価な費用で可能
  • 著名な大学教授への技術的相談が可能
  • 評価装置が充実
  • 基礎実験データの共有による開発期間の短縮が可能
LED共同研究センター
関連コンテンツ

LEDとは

LEDとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)の3つの頭文字を略したもので、電気を流すと発光する半導体の1つです。

1960年代に赤色と黄緑色が開発され、表示用光源として実用化されてきました。1989年に故 赤﨑 勇 名城大学特別栄誉教授が青色LEDを世界で初めて開発して光の3原色が揃ったことから、LEDの白色化やフルカラーが可能になりました。その後、量産が開始され、LED照明器具、携帯電話やPCの液晶パネルのバックライトなどに幅広く使われています。

LEDは長寿命、省エネ、小型、水銀など有害物質を含まない、衝撃に強い、低温での発光に優れているなど、いろいろな特徴があります。

本学では、今後世界中の照明用光源としての普及が見込まれている白色LEDに特化し、超省エネルギー、超高演色性、長寿命、低コストを実現できる究極の光源実現のための技術開発を行っています。世界全体の電力消費に対して照明装置の電力消費は20%程度あり、省エネルギーの点からも白色LEDのような新光源の普及が強く求められています。

実現できれば、省エネルギー、温室効果ガス削減、環境浄化など、世界全体への多大な貢献が可能となります。

LEDの主な特徴

  • 省エネ
  • 小型/コンパクト
  • 調光・点滅が自在
  • 低温で発光効率が低下しない
  • 高効率
  • 衝撃に強い
  • 防水構造が容易
  • 長寿命
  • 熱線・紫外線が少ない
  • 携帯電話用バックライト

    携帯電話用バックライト

  • 自動車用ヘッドライト

    自動車用ヘッドライト

  • 道路交通表示板

    道路交通表示板

  • 照明

    照明

  • イルミネーション

    イルミネーション

  • 信号灯

    信号灯

  • 時計台

    時計台

  • テレビディスプレイ

    テレビディスプレイ

LED照明以外の可能性

現在、LEDは携帯電話のバックモニタなどの身近なものから、大型ディスプレイや電光掲示板などの商用利用まで幅広い分野で利用されています。

私たちの生活に浸透しつつあるLEDの技術は電光掲示板などの表示用途以外にも多くの分野で利用されつつあります。例えば医療分野では内視鏡や顕微鏡用のライトなど、小型化が可能なLEDだからこそ実現可能な技術と言えます。

またLEDが多彩な光の色を表現することが可能なことを利用すると、より適用範囲を広めることができます。色はそれぞれ個別の波長を持っており、例えば近紫外LEDはすでに偽造紙幣の検出に利用されています。

最近では野菜の栽培技術の研究が進んでおり、野菜に最適な波長を当てることによって栄養価を高めたり、栽培時期を早めたりすることができます。この技術は一般家庭にも応用でき、例えばLEDの光を当てることで、観葉植物や自家菜園の野菜の成長を促進したり、健康を維持したり、といったことも可能です。

さらにLEDは紫外線の放出量が白熱電球の約3%と言われています。これはスーパーの生鮮食品売場では鮮度を保つことが期待でき、美術館においても絵画の色あせを防ぐことが期待できます。一般家庭においてもクローゼットの照明をLEDにすることで、紫外線による洋服の色素の分解を防ぎことができ、大切な衣服を守ることができると言われています。

色と光の波長

色と光の波長の図

色別の主な用途

青色LED

  • 白色LED
  • 植物育成
  • 歯科治療
  • 大型ディスプレイ

青緑色LED

  • 信号機
  • 集魚灯

緑色LED

  • スキャナー
  • 大型ディスプレイ

黄色LED

  • 信号機
  • ウィンカー

赤色LED

  • 信号機
  • スキャナー
  • 大型ディスプレイ
  • 植物育成

白色LED

  • LEDバックライト
  • 医療機器
  • 車載用
  • 照明機器

紫外線LED

  • 樹脂硬化用光源
  • センサ(紙幣鑑別など)
  • 検査・分析装置
  • 光触媒用光源(殺菌・消臭)

赤外線LED

  • 家電のリモコン
  • センサ
  • ETC

研究者紹介

上山 智

教授上山 智

専門分野
窒化物半導体、光物性、白色LEDの開発

竹内 哲也

教授竹内 哲也

専門分野
結晶成長、半導体光デバイス

岩谷 素顕

教授岩谷 素顕

専門分野
窒化物半導体の結晶成長技術、電子・光デバイス全般

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