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<イベントレポート>「STATION Ai」で名城大学が初めてのイベントを開催しました(2025/3/28)

公開日時:2025.04.02
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3月28日に愛知県のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」3Fセントラルラウンジで、名城大学 経済学部主催のイベント「生成AIは組織の自律性を高めるか?-TeslaとBYDに学ぶ未来型マネジメント」が、開催されました。スタートアップ、企業の約40名の参加がありました。

 

「STATION Ai」 について

「STATION Ai」は、2024年10月末に名古屋市昭和区鶴舞にオープンした愛知県が整備したスタートアップ支援拠点です。名城大学はオープン時からパートナー会員となっており、施設内でのイベント開催や入居するスタートアップや企業との交流などの産学連携に活用しています。

 

「STATION Ai」の詳細はこちら

 

イベント概要

 

はじめに、共催のGivin’ Back取締役 田中悠介氏(名城大学出身)からタイムスケジュールなどの案内があったあと、名城大学 経済学部 佐土井教授から、”これから、AIが組織の中にAIエージェントとしてアメーバ経営組織の様に入ってくると予測される。その時に、個々組織の自律性が重要になり、人間がAIを使ってどのように自律的組織を作っていくのか?を講演者4名の講演を通して、今日お集まりの皆さんと考えていきたい”と趣旨説明がありました。

 

トップバッターのオージス総研の山海一剛氏は、アジャイル開発の仕組みであるスクラムのコーチをされており、「組織の自律性を生成AIが支援できるのか?」のテーマを話されました。“今後、生成AIは、人が認知しやすい「技術的問題」のサポートだけでなく、人と人、組織と組織の関係性の中で生じる人が認知しにくい「適用課題」にも利用されていくだろう”と述べました。

 

次に、Teslaで働いた経験のあるAgile Business Instituteのジョー・ジャスティス氏より、「Teslaでのアジャイル指導経験談」をテーマとしたビデオ録画が流されました。ジョー・ジャスティス氏は、“Teslaでは、アジャイル開発をソフトウェアだけでなく、ハードウェア、予算編成、法務など様々な分野で適用している。マネジメントは、AIに行わせて、人はとことんイノベーションや改善に向き合っている。製造現場でも、リーダやマネージャーはいなく、AIを活用することで、ほぼ100パーセントのスタッフが、自律的にワーカーとして働き、日々製品を改善することで製造原価を下げている”と話しました。

 

続いて、ペルーのリマ市からオンライン参加のDM Business Transformation Partnersのアンヘル・ディアス=マロト氏が、「ビジネスでのレジリエンス*構築」について話しました。
*トラブルや逆境に直面した際に、迅速に立ち直り回復する力

“レジリエンスは、組織戦略における次の重要な要素であり、AIをレジリエンスのシュミレーションに活用することで、迅速な対応が可能“と述べました。

 

最後に登壇したBYD Auto Japan株式会社 代表取締役 東福寺厚樹氏は、「BYDの最新先進技術、BYD AUTO JAPAN設立の体験談、EV市場動向」を話しました。“BYDは、AI技術への投資を強化しており、来月から生成AIベースの自動運転システムを搭載した車の予約販売を開始した“と述べました。また、“AI技術をセールストレーニングやコールセンターで活用し、効率を向上させることが可能になると考えている“と述べていました。

 

 

 

ネットワーキング

佐土井教授は、講演後の人と人とのコミュニケーションの中から、新たなひらめきや研究・組織の方向性につながる出会いが生まれることの重要性を強調されました。それをきっかけに、会場では活発なネットワーキングが始まり、生成AIの自社活用の現状や直面する課題について、熱のこもった意見交換が行われました。

本イベントの運営を支えた佐土井ゼミ所属の学生3名も積極的にネットワーキングに加わり、企業の方々と熱心にコミュニケーションを交わしていました。

 

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