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<イベントレポート>理工学部・才田 隆広教授が『MEET UP CHUBU vol.88 次世代モビリティ with Map-NAGOYA』に登壇しました(2026/8/20)

公開日時:2026.08.24
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『MEET UP CHUBU vol.88「次世代モビリティ with Map-NAGOYAが、2026年8月20日、ナゴヤ・イノベーターズ・ガレージ(名古屋市中区)にて開催され、本学から才田 隆広教授(理工学部 化学・物質学科)が登壇しました。
今回は「企業と大学・研究機関によるサーキュラーエコノミーの取組」をテーマに、循環型社会の実現に向けた技術シーズの発信と産学官マッチングが行われました。

7名の登壇者のうち3番目に登壇した才田教授は「高分子材料の循環技術の確立に向けて」をテーマに講演。「今日は私の夢を語りに来ました」という冒頭の言葉どおり、プラスチックごみを資源に変えるという大胆な構想が、会場の強い関心を集めました。

 

 

講演「高分子材料の循環技術の確立に向けて」

才田教授はまず、海洋マイクロプラスチックの約35%が合成繊維(ポリエステル、ポリアミド)に由来する現状を紹介し、日本における高分子リサイクルの課題を説明しました。日本のリサイクル率は8割以上と高い一方、その大半は焼却して排熱を利用するサーマルリサイクルであり、物としての循環は実現できていないと指摘しました。真の循環を実現するケミカルリサイクル(化学分解して原料に戻す方法)は全体の数%にとどまっており、特にナイロン66については、既存の熱分解や触媒分解では工業的に実用化が困難な状況にあると述べました。

こうした課題に対し、才田教授が提案したのは、電気化学分解という新しいアプローチです。強力な還元剤も有機溶媒も不要で、工業的に広く確立された技術の延長にあるため、スケールアップが見込めます。初期検討の結果、ナイロン66の分解に成功。
さらに才田教授は、この技術を海洋マイクロプラスチック問題に応用する構想を語りました。海水中のマイクロプラスチックを電気化学分解することで、海洋浄化・原料回収の価値を同時に実現できる可能性があるとし、「マイクロプラスチックをゴミではなく資源として捉える発想の転換が重要である」と述べました。

質疑応答では、企業関係者からナイロン以外の樹脂への適用可能性やマイクロプラスチックの回収技術との連携について質問があり、企業側の具体的な関心の高さがうかがえました。才田教授は「この技術の社会実装は我々だけではできない。夢にかけてくれるパートナーを広く求めたい」と呼びかけ、講演を締めくくりました。

 

 

 

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