研究活動ニュース
『文部科学省及び日本学術振興会の科学研究費助成事業(以下「科研費」)』の交付を研究代表者として継続的に受けた者を表彰する制度として、名城大学には『科研費功労賞』があります。同賞が創設されて3回目となる令和5年度は、理工学部・数学科の齊藤公明教授が受賞し、2023年6月9日(金)に天白キャンパスにて表彰式が開催されました。
まず初めに立花貞司理事長から表彰状と賞金目録が授与されました。
この後、小原章裕学長は「先生方の日頃の研鑽を表彰したいという私の強い想いを形にした科研費功労賞も早いもので3回目の表彰式を迎えることになった。受賞された齊藤先生には心よりお祝いを申しあげたい」とあいさつの口火を切りました。
続いて小原学長は科研費申請の意義について次のように述べました。「研究者の誰もが申請すべき研究費ではあるが、質の高い教育活動をしながら科研費を申請し続けることが決して容易ではないことは、本学の同じ環境で研究し教育してきた者として、十分に理解しているところである。しかし、『ワンランク上の大学』を目指し『研究の名城』を標榜するうえで、科研費の重要性を常に挙げているのは、本学の科研費への意欲的な取り組みが結集することによって、本学の総合的な研究力が着実に向上していくと考えているからである」
最後に小原学長は「長年、科研費を通して卓越した研究成果を残してこられた齊藤先生の功労を称えられるのは大きな喜びであると同時に、今回受賞された齊藤先生に続いて、本学の多くの先生方がますますご活躍されることを切に願う。齊藤先生には採択率を上げる工夫などをぜひ後進に伝えていただき、教育とともに本学の研究の活発さも学外にアピールしていきたい」と述べました。
次に、齊藤教授は「受賞はまったくの予想外であったが、地道に継続してきた研究に対してこのような形で評価いただくのは大変に心強い。また、学術研究支援センターをはじめとする学内のみなさんの支援に心から感謝したい。私は長年『ゆらぎの現象』『極微の世界』を記述して解明する数学を構築するという方法で研究を継続してきた。『ゆらぎ』はどの分野にも関連性があるものだと感じているので、学内の他の研究者の研究を知り、ディスカッションできるような機会を持ちたいと常日頃考えている。その交流が共同研究や研究力の向上につながっていくはずである。今後も他の研究者との交流、研究成果の教育への還元、社会貢献などを通じて、ワンランク上の研究力を確立するために研究・教育に精進していきたい」と述べました。
下記リンク先もご覧ください。
令和5年度科研費功労賞表彰式 理工学部の齊藤公明教授を顕彰
https://www.meijo-u.ac.jp/news/detail_28830.html
関連リンク
researchmap
https://researchmap.jp/read0174308
科学研究費助成事業データベース
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000090195983/