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<イベントレポート>「超異分野学会 愛知フォーラム2026」に出展しました(2026/1/15)

公開日時:2026.01.20
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2026年1月15日(木)、名古屋市のSTATION Aiにて「超異分野学会 愛知フォーラム2026」が開催されました。本フォーラムは、株式会社リバネスが愛知県「CoLORS PROGRAM 推進事業」の一環として主催したものです。

本学からは、ポスター・ブース発表およびセッション登壇を行いました。

 

ポスター・ブース発表

異分野の仲間づくりを目的に、愛知県内外から46件のテーマが寄せられ、ポスター・ブース発表が行われました。本学からは、理工・情報から人文社会まで10件のテーマで参加しました。

学部 参加者 テーマ
1 農学部 奥村 裕紀 教授 形状分析や物体追跡など多用途への適用可能性をもつ中心線簡易検出アルゴリズム
2 理工学部 片岡 啓介 助教 リチウムイオン電池正極材料に入り込む微量水素の挙動と電子状態への影響
3 外国語学部 ジェームズ・ロジャーズ 教授 人口危機の中で外国人投資家への日本不動産の促進
4 理工学部 関口 寛人 教授、花井 丈弥(学部4年生)、黒木 瑠莉(学部4年生) 脳を精密に制御する多機能統合光デバイスの開発〜脳を観るから、脳を操るへ〜
5 人間学部 髙橋 香苗 助教 生活の不安定さは回答行動をどう変えるか-パネル調査データからみる回答協力の構造
6 情報工学部 寺本 篤司 教授、浦田 海翔(修士課程1年)、長尾 茉衣子(修士課程1年)、榊原 悠大(学部4年生)、小島 瑛心 (学部3年生) 医療の可視化・理解を加速するAI技術の開発
7 都市情報学部 杉浦 伸 教授、藤田 衛(大野栄治研究室・博士課程3年) 住民参加型バイオガス発電事業のコンジョイント分析と階層分析法による統合評価
8 農学部 細田 晃文 教授、岩崎 結叶(修士課程1年) 微生物を使った金属リサイクルの可能性
9 情報工学部 吉川 雅弥 教授、野崎 佑典 助教、熊谷 瞭(博士課程2年) これからのwebでの公開技術:生成AIによる不正再構成を防止する画像・音声保護手法
10 情報工学部 米澤 弘毅 准教授 領域の情報に着目したアニメーション原画の自動彩色

 

 

セッション登壇:超異分野スプラッシュ

ショートピッチ企画「超異分野スプラッシュ」に、本学の奥村教授が登壇しました。
奥村教授は、「形状分析や物体追跡など多用途への適用可能性をもつ中心線簡易検出アルゴリズム」のテーマでピッチ (簡潔な短時間のプレゼン) を行い、農学の生命科学分野の研究にたずさわる中で、「多細胞生物の細胞が互いの位置関係を把握しながら組織を作る仕組みから、複雑な画像の“中心を通る曲線(中心線)”を簡単な手順で抽出できる数理アルゴリズムの着想を得た。研究や産業の現場で活用できる具体的な応用先・連携先を幅広く探索している」と語りました。

 

「超異分野学会賞」を受賞
奥村教授は当日のポスター・ブース発表の場でいくつかの企業と議論を重ね、企業課題への適用が見込まれる応用例を具体化したうえで、「知識製造イグニッション」にて発表しました。
異分野への積極的な取り組みが評価され、選定に至りました。

 

セッション登壇:大学発クロスオーバセッション

大学研究者が自らのパッションを起点に連携を呼びかける「大学発クロスオーバーセッション」には、6名の研究者によるピッチと、専門家(金融・投資)によるフィードバックが行われました。

本学から2名が登壇しました。

細田 晃文 教授 「微生物を使った金属リサイクルの可能性」

細田教授は、「資源の海外依存や、従来リサイクルに伴うエネルギー多消費・環境負荷といった社会課題の解決を目指し、金属と電子をやり取りできる微生物を『生きる化学工場』と捉えて、持続可能な資源循環社会の実現を志している。研究室レベルの知見を産業化(実装)へ移すため、パートナーシップ(クロスオーバー)を求めている」と語りました。

 

「リアルテックファンド」賞を受賞

微生物の自然な代謝プロセス(電子交換能力)の利用が、「リアルテック(地球や人類の課題を解決する革新的技術)」の理念にあうと評価され、選出されました。

 

髙橋 香苗 助教「生活の不安定さは回答行動をどう変えるか」

高橋助教は、社会調査で「社会的に不安定な人ほど脱落し、データ上“見えなくなる”」という社会課題を提起しました。2004年高校卒業世代を20年以上追跡するパネルデータから、男性や非正規雇用など特定層の脱落偏りを示し、政策判断の根拠となるデータが歪むリスクを指摘。支援現場・行政と連携し、「脱落を前提にした調査設計と運用改善を目指す」と語りました。

 

リバネスキャピタル賞 受賞

失敗を許容し、再起を促す社会システムの構築において、技術や資金面のみならず、人間がどのように立ち直るのかを解き明かす社会学的な知見は不可欠。高橋助教の研究が持つ「失敗を許容する社会システム」への貢献可能性が評価され、今後10年という長期的なスパンで研究を継続してほしいという期待を込めて選出されました。

 

おわりに

今回の出展を通じ、異分野の技術や視点と交わることで、本学の研究が社会課題の解決にいかに貢献できるかを再確認する貴重な機会となりました。
会場でいただいたフィードバックを糧に、今後も「知識製造」による社会実装への挑戦を続けてまいります。

 

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