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<開催レポート>学術講演会「金属ヒドリド水素原子移動を用いた分子変換」を開催(2024/2/16)

公開日時:2024.02.21
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名城大学薬学部 分子設計化学研究室は、2024年2月16日(金)に名城大学八事キャンパスに武蔵野大学 薬学部の重久 浩樹講師を招き、学術講演会を開催しました。「金属ヒドリド水素原子移動を用いた分子変換」と題された本講演会は、名城大学 学びのコミュニティ創出支援事業「行動変容を促すための学外活動を活用した学習プログラム」との共催(後援:カーボンニュートラル研究推進機構)で開催されました。

 

重久氏からは、まず、金属ヒドリド水素原子移動(MHAT)反応とラジカル-極性交差(RPC)反応に関する基本的な考え方や、研究を始めた経緯について、学部生にもわかるよう丁寧に説明がありました。続いて、コバルトヒドリド種と酸化剤を用いたMHAT/RPC反応で不活性なアルケンを活性化させるという、重久氏独自のアイデアに基づいた多様な反応開発を中心に紹介がありました。開発された化学変換反応は、従来の手法では困難なものばかりであり、極めて革新的です。

 

 

参加した60名近くの学生や教員は、時折メモを取りながら熱心に講演を聴いていました。紹介されたMHAT/RPC反応は、重久氏が研究を開始後、この10年で急速に発展した新しい化学です。講演後には、この触媒反応の反応機構に関して、多くの質疑応答が交わされていました。また、重久氏の触媒反応を応用し、将来的な有機合成をどのように効率化できるか、熱のこもった意見交換がなされていました。

 

 

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