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- <イベントレポート>理工学部建築学科の松田 和浩 教授が「MUFG Startup Summit 2026 in NAGOYA」に登壇・出展しました(2026/6/1)
<イベントレポート>理工学部建築学科の松田 和浩 教授が「MUFG Startup Summit 2026 in NAGOYA」に登壇・出展しました(2026/6/1)
2026年6月1日(月)、愛知県のIGアリーナで開催された「MUFG Startup Summit 2026 in NAGOYA」(三菱UFJ銀行主催)において、「8大学による最前線の技術シーズ発表会」に本学理工学部建築学科の松田和浩教授が登壇し、ブースにも出展しました。
本イベントは、大学発の先端技術とスタートアップ、産業界との連携促進を目的として開催され、各大学の研究者が社会実装を見据えた技術シーズを紹介しました。
木造建物の損傷を抑える制振技術を紹介
松田教授は、「大地震時における木造建物の損傷制御技術の開発とその評価法・設計法の構築 ~低層住宅から高層ビルまで~」をテーマに講演を行いました。
本研究は、建物にエネルギー吸収部材(ダンパー)を組み込むことで地震時の損傷を低減する制振技術に関するもので、低層住宅から中高層木造建築まで幅広い応用が期待されています。
発表の中で松田教授は、「制振構造は地震時に建物の損傷を制御し、エネルギーを吸収する技術である。新築木造住宅の約2割に制振壁が導入されているが、性能は製造メーカーにより様々である。阪神淡路大震災を契機に鉄骨建物で用いられていた制振技術を木造住宅への制振技術の適用研究が進展している。現在、自動車産業の技術を応用したシートベルトの技術を応用したダンパー開発を行っている。開発と並行して、住宅制振設計マニュアルをまとめ、実験法や評価法、設計法、設計事例などを網羅している。住宅制振普及協議会は大学と民間企業が連携し、この活動を通じて、制振技術の健全な普及を目指している」と述べました。
模型展示で制振技術の効果を実演
ブース展示では、松田研究室の大学院生4名が、小型模型を用いて制振技術の効果を実演しました。小型の加振装置に、制振装置がないもの、従来の筋交いを模したもの、ダンパーの仕組みを模したものの3種類の模型を置き、振動とともに建物がどのような挙動(歪み・変形)をするかを視覚的に示しました。そのうえで、開発したダンパーの実物を展示し、その構造や制振の仕組みについて解説しました。
「効く制振」を実現する評価法・設計法を構築
制振構造では、ダンパーに大きな変形と抵抗力を発生させることで地震エネルギーを効率的に吸収することが重要となります。一方で、ダンパーや架構部材、接合部などの剛性バランスが適切でない場合には十分な効果が得られません。
そこで松田教授らは、多数の実験・解析結果を整理し、「効く制振」を実現するための評価手法や設計方法を体系化しました。さらに、その成果を住宅制振設計マニュアルとして公表し、実務への活用を進めています。
中高層木造建築への展開に期待
松田教授らは、これまで主に戸建住宅を対象として研究を進めてきましたが、その知見は中高層木造建築にも応用可能です。脱炭素社会の実現に向けて建築分野での木材利用拡大が求められるなか、欧州を中心に中高層木造建築の建設が進んでいます。そのため、地震国の日本では、耐震性の確保が喫緊の課題であり、このような設計・施工マニュアルの整備が制振技術の促進に有効と考えられます。
活発な意見交換を通じて今後の連携へ
発表後には、来場者や他大学の研究者、支援機関関係者との間で活発な意見交換が行われました。多様な視点から具体的なフィードバックや提案を得ることができ、今後の研究開発や社会実装、事業化に向けて有意義な機会となりました。











