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<開催レポート>T-GExアソシエート新規採択者 採択通知授与式を開催(2025/4/11)

公開日時:2025.04.14
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左から亀井浩行 薬学部長、仲吉朝希 助教、野口光宣 学長、髙橋香苗  助教、笠井尚 人間学部長


この度、2025年度のT-GEx(*)アソシエートとして、仲吉朝希 助教(薬学部・薬学科)、髙橋香苗  助教(人間学部・人間学科)が新規に採択されました。

 

この採択を受けて、2025年4月11日(金)に本学でT-GExアソシエート新規採択者 採択通知授与式を執り行い、仲吉助教、髙橋助教が出席しました。T-GExは、代表機関の名古屋大学と共同実施機関の岐阜大学が東海圏内外の連携学術機関・企業と共にコンソーシアムを構築して、若手研究者育成プログラムを推進しています。

 

はじめに、野口光宣 学長から仲吉助教と高橋助教に採択通知が授与され、「令和4年度から本格始動したT-GExは『世界で活躍できる』研究者の育成を目指している。本学では毎年数名の優秀な若手研究者をT-GExとして出しており、これまでにお二人を含め5名が参画している。本プログラムは、『新たな課題に挑戦し、チームを牽引して問題解決を実現する高度な知の”開拓者”』を育成するものであり、本学が創立100周年以降のビジョンとして掲げる『創造型実学』とも深く通じている。仲吉助教と髙橋助教が他大学の研究者と共に成長し、本学の研究活動がさらに発展することを期待している」との激励の言葉がありました。

 

 

続いて、両助教の所属学部長である亀井浩行 薬学部長、笠井尚 人間学部長からも祝辞がありました。亀井薬学部長は「本学の薬学研究科博士課程で取り組んだ分子動力学シミュレーションの手法を用いて、種々の疾患の分子基準を解明するステップと、これによって病態の解明だけにとどまらず新薬の創生にもつながっていくことを大いに期待している。また、若手の指導者として多くの後輩の指導にも当たって欲しい」と述べました。笠井人間学部長は「髙橋助教は『ギャルママを通じて考える母親の生きづらさ』という大変興味深いテーマに取り組んでおり、人間学部の授業や一般向けの講義で大変人気がある。今回の参加が研究の発展はもとより、学部の学生の指導にも直接活かされ、ひいては人間学部の将来にも大いに寄与することを期待している」と述べました。

 

 

それを受けて、仲吉助教と髙橋助教からは次のような決意表明がありました。

 

仲吉助教「大変光栄に感じている。私は、体の中のタンパク質の構造機能反応などに着目してコンピューターシミュレーションを用いた研究を行っている。様々な分野の研究者と切磋琢磨できるこのプログラムへの参加を通して、体の中で有害な働きをするタンパク質をブロックする素材、また体の中の病気で働きを弱められたタンパク質にうまく効く薬の創生など、新しい薬の創生という点に力を入れて研究をやっていきたい。」

 

髙橋助教「私は家族社会学を専門としており、特にギャルママに焦点を当てた研究を行っている。これまで母親らしさと実際の選択・行動の間での葛藤や生きづらさに取り組んできた。今後は東京大学でのパネル調査を本学で継続し、ライフコース選択や自立プロセスの解明にも注力したい。このプログラムでは、理系の研究者と交流する機会があり、異なるアプローチを学べることが新鮮。同じ目標を持つ仲間との交流を通じて、自分の研究をさらに発展させ、社会に貢献できるよう努力したい。」

 

T-GExでのお二人の今後の活動にぜひご注目ください。

 

 

 

*T-GExとは

T-GEx(世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業:Tokai Pathways to Global Excellence)は、名古屋大学を代表機関、岐阜大学を共同実施機関として、若手研究者が大型の国際的・学際的研究プロジェクトを牽引するPIや、産学連携や起業を国内外で活発に展開する高度人材など、自らの定める方向で成長していくことを支援し、これにより、次世代に対する「ロール・モデル」を輩出して、人材育成の好循環を作り出していくことに主眼を置いたプログラムを運営しています。2024年度は各機関の若手研究者がT-GExフェローとして19名、T-GExアソシエートとして16名参加し、連携学術機関である名城大学は、2022年度から近澤未歩 助教(農学部・応用生物化学科、2024年度まで)、2023年度から野崎佑典 助教(情報工学部・情報工学科)、2024年度から黒川裕介 助教(農学部・生物資源学科)、2025年度から仲吉朝希 助教(薬学部・薬学科)、髙橋香苗 助教(人間学部・人間学科)がT-GExアソシエートとして参加しています。

 

T-GExの詳細はこちら

 

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