研究活動ニュース
本学カーボンニュートラル研究推進機構は、公益社団法人 地盤工学会中部支部、本学自然災害リスク軽減研究センター、本学技術士会と共催で、講演会「気候変動と地盤工学」を名城大学天白キャンパスで開催します。
多くの方のご参加をお待ちしています。
セミナー部会講演会「気候変動と地盤工学」
https://jgs-chubu.org/training/240314seminor/
◆日 時:令和6年3月14日(木) 15:30~17:00
◆場 所:名城大学 天白キャンパス 研究実験棟IV 1階 R4-101講義室
◆参加費:無料
◆定 員:150名
◆演 題:気候変動対応策の実情と地盤工学的貢献への期待
◆講演者:安原 一哉 茨城大学名誉教授(茨城大学地域地球環境共創機構(GLEC)勤務)
◆概 要:2006年から2014年の間、S4, S8 と称する環境省の地球環境推進研究に課題代表者として従事した。また、2011年から2014年の間、IPCC (The Intergovernmental Panel on Climate Change) AR5 (5th Assessment Report: 第5次評価報告書) における Ch. 18: Small island(第18章:島嶼国) と Technical Summary (TS:技術的要約) の RE (Review Editor: 査読編集者)を勤めた。最近になって、令和4年度(2022年度)に茨城大学の委託で日本における気候変動対応策の実情をレビューする機会を得た。
このような活動を通じて、土砂災害など、気候変動に起因すると思われる災害などには地盤工学が貢献する必要性と可能性があるにもかかわらず、地盤工学における多くの成果が気候変動対応策のような地球レベルの環境問題施策には反映されていないことに気付かされた。COP(Conference of Party)での政策の基礎となっているIPCCの ARの Glossary(用語集)やIndex(索引)を見ても分かるように、地盤工学に関わるキーワードは、landslide など一部のキーワードが散見されるだけでまとまったものは記述されていない。また、地盤災害(Geo-disaster)に関連する記述は全くない。
本講演は、気候変動の現状を踏まえた上で、(i) このような事情にある原因、(ii) これを打破するための方策を考察し、最後に、(iii) 地盤工学的取り組みを推進していくための方策を提案する。
◆講演者プロフィール
安原 一哉 茨城大学 名誉教授 & (一社)地域国土強靭化研究所(LRRI) 代表理事
・1944年茨城県生まれ、1968年九州大学助手、1971年西日本工業大学講師、助教授、教授。1990年茨城大学教授、2010年茨城大学名誉教授、併せて、現在、同大学地球地域環境創成機構(GLEC)特命研究員、EPS開発機構会長、(一財)茨城県建設管理センター評議員、水戸地方裁判所専門委員、(一社)茨城県建設コンサルタンツ協会技術顧問他。
・2010年-2014年 IPCC AR5 Review Editor、2019年から日越大学(Vietnam Japan University:VJU)の客員教授として、Climate Change Risk Management をベトナムの研究者と分担で講義している。
・専門は、軟弱地盤工学、地盤改良・補強、気候変動対応地盤工学、工学博士。
◆申込方法:
○参加希望者は下記申込フォームに必要事項をご記入いただき、お申し込みください。
ご登録のメールアドレスに入力内容についての返信メールを自動送信いたしますので、内容をご確認ください。
◆CPDポイント、受講証明書、領収書の発行:
○G-CPDポイント数:1.5(予定)
○建設系CPD協議会加盟の団体所属の方で,ご所属団体のCPD受講証明書書式が必要な場合は,ご所属先団体の書式に必要事項をご記入の上,当日ご持参ください.建設系CPD協議会加盟団体CPD申請書・受講証明書は当方にて準備いたします。
○受講証明書の申請者情報欄ご記入の上、登録先の団体に申請ください。
※注意:建設系CPD協議会加盟の団体においては、行事で得たCPDポイントの相互付与に関して、団体により異なる取扱いをされることがあります。地盤工学会の行事で得たG-CPDポイントを他団体へポイント登録を申請される方は、その団体におけるCPDポイントの登録運営規則を確認されたうえで申請されるようお願いします。
◆問合せ先:公益社団法人 地盤工学会中部支部
〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目9番26号ポーラビル8F
電話: 052-222-3747 FAX: 052-222-3773
E-mail: jibanchu@jeans.ocn.ne.jp