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<イベントレポート>メッセナゴヤ2023に出展しました

公開日時:2023.11.18
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メッセナゴヤは、愛知万博の理念(環境、科学技術、国際交流)を継承する事業として2006年にスタートした「異業種交流の祭典」で、業種や業態の枠を超え、幅広い分野・地域からの出展を募り、出展者と来場者相互の取引拡大、情報発信、異業種交流を図る日本最大級のビジネス展示会です。今年も昨年に引き続き「リアル」と「オンライン」のハイブリッドで開催されました(「オンライン」は11月30日まで開催)。本学からは、理工学部・機械工学科 吉川 泰晴 准教授と学術研究支援センターが共同で出展しました。本学ブースにご来場いただいた方には心からお礼申し上げます。

 

今回は、11月8日(水)~10日(金)の3日間にわたって、ポートメッセなごや 第1展示館(名古屋港金城ふ頭)で開催された「リアル展示会」の本学出展ブースの様子をレポートします。

 

今年は最終日の悪天候にもかかわらず、3日間の総来場者数は、コロナ禍が明けきっていない状態での開催だった昨年よりも10,000名以上も多い52,876名(主催者発表)に達しました。本学ブースにも次々と来訪があり、ブース内は息つくヒマもないほどの大盛況で、研究内容に興味を持った来訪者はもちろんのこと、本学卒業生や本学在学生の保護者、本学キャンパス近辺の企業経営者なども多数立ち寄られ、本学が地域に根差した大学であることを改めて認識する機会となりました。

この技術を実現に導いたものは、「紙」である

 

吉川准教授の展示は、「軟質な印刷工具を用いた凹凸転写技術」についてでした。

 


 

「金属への新しい凹凸成形技術」

この技術を実現に導いたものは、

「紙」

である。

 


 

ブースの前にはこのように書かれたパネルと実際に加工が施された金属が展示されました。これに興味を惹かれてブースを訪問される方がたくさんいらっしゃいました。この研究は「微細な凹凸を金属表面に形成したい」と考えたときに、現状は時間やコストがかかる方法が大半であるという課題の解決方法につながるものです。

 

レーザープリンターで印刷した紙やフィルムは、印刷された部分に微粒子であるトナー(着色剤)が付着して、表面にかすかに段差ができます。この段差を利用すれば「紙」を金型のように使用できるようになります。ごく一般的なレーザープリンターで作製することが可能なので、安価で簡単であることはもちろん、個々の要望に合わせて違う模様を個別に作ることが可能になります。たった1つの製品のために、高価な金型を作らなくても、この方法であれば現実的です。

 

記念メダルのような加飾成形、製品の追跡用の刻印、撥水・親水化処理、摩擦制御など、用途はいろいろと考えられ、流路デバイスやエレクトロニクスデバイス、医療機器などへの応用も期待できます。特許(特許7296112号)を取得している技術ですが、具体的な実用化を検討中の吉川准教授は「来訪者と実用化へのアイデアをディスカッションできたことは非常に有意義だった」と話していました。

 

名城大学の産官学連携

ほかにも、吉川研究室の研究紹介として「円板圧縮による材料-摩擦同時試験法の開発」「マッチング部のかえり発生機構の解明と抑制技術の開発」などを解説したパネルや、名城大学の研究支援を紹介した「名城大学の産官学連携」「名城大学カーボンニュートラル研究推進機構」「名城大学の産官学連携・研究支援サイト(MRCS)」パネルも展示されました。本学との連携について興味を持った来訪者からは、研究支援を担当する専門職であるURAにさまざまな質問がとんでいました。

 

名城大学は今後も産官学連携に一層力を入れてまいります。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。

 

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(左から 吉川泰晴准教授、自身の写真を転写したアルミニウム板を持つ立花貞司理事長、吉川研究室所属の三浦颯大さん)

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