実績・シーズを知りたい方へ

データベース

>ホーム

>大学サイト

研究活動ニュース

<イベントレポート>経営学部・田中武憲教授がセミナーで講演しました(2023/07/20)

公開日時:2023.08.03
共有: facebook


中部経済産業局では、変革に取り組む中堅・中小部品サプライヤー企業に対して、自動車産業を巡る環境変化や最新動向に関する情報発信や伴走型支援等を行い、攻めの事業転換・事業再構築に向けた支援(※自動車産業ミカタプロジェクト)を行っています。その一環として開催された2023年7月20日(木)セミナーの第一部として、経営学部・田中武憲教授が『電動化による東海地方の自動車産業への影響と今後の展望~「100年に一度」の大転換を超えて~』と題して講演を行いました。対面とオンラインの両方で開催された本セミナーは、約150名が参加し、注目の高さがうかがえました。

 

田中教授は国際経営論や自動車産業論が専門で、愛知県のほか九州・東北地域等の自動車産業振興策にも参画しており、本学カーボンニュートラル研究推進機構環境グループのコアメンバーでもあります。

 

冒頭に田中教授は『自動車産業は100年に一度の大転換期を迎えている。SDGsやカーボンニュートラルが盛んにうたわれているなかで、地域の課題が浮き彫りになってきている。昨年実施した岐阜・愛知・三重の自動車関連企業へのアンケートの結果や自由記述の意見を紹介しながら、ミカタプロジェクトと歩調をあわせ、課題解決とモノづくりのさらなる発展につながる助けになれば』と述べました。

 

 

続けて、講演は次の2つのトピックに分けて行われました。

1. 世界で加速する「脱炭素=電動化」

2. 「電動化」による東海地方の自動車産業への影響と展望~愛知・三重・岐阜アンケート結果の概要~

 

講演の内容を抜粋して少しだけお届けします。

 

1. 世界で加速する「脱炭素=電動化」

田中教授は「G7をはじめとした世界では「電動化=BEV化」が本流となっており、各国は電動車政策を進めているが、日本は新車販売においても主要政策においてもかなり遅れをとっている」としたうえで、市場や政策動向が日本のものづくりの量と質に直接影響するアメリカやEUの現状を報告しました。続いて、トヨタの電動化戦略について説明し、「カーボンニュートラルが「安心安全」と同等かそれ以上に企業存続の絶対条件になりつつあり、中小企業であっても意識して取り組んでいかなくてはいけない」と述べました。

 

2. 「電動化」による東海地方の自動車産業への影響と展望~愛知・三重・岐阜アンケート結果の概要~

2022年12月に岐阜・愛知・三重の自動車関連企業へ実施したアンケート調査結果を踏まえて、田中教授は次のように述べました。「日本では大手の自動車部品メーカーを中心に事業再編が進んでおり、各企業は自らのポジションとどんな製品を作るべきかを真剣に検討する必要がある。開発のテーマとなるのは「小型化」「高出力化」「高効率化」で、中小企業はコア部品の小型化に資するような要素技術の提案をしなくてはならないし、素材置換と工法変化で仕事が増える分野と減る分野が出てくる。また、今後はコストをかけてでも軽量化とカーボンニュートラルを進めていく必要があり、これをビジネスチャンスと捉えている企業もある。こういった視点でモノづくりをしていくことが非常に重要で、高精度な生産管理や品質管理の手法という大きな強みを持って、危機感が共有できる今のタイミングで横の連携を構築できれば大きな力になる。カーボンニュートラルを含めて国の施策をうまく活用しながら進めるとよい。東海地域の大学として、できるかぎり力になりたいと考えているので、ぜひお声がけいただきたい」

 

続く第二部では経済産業省中部経済産業局から「自動車部品サプライヤー向け支援施策・補助金制度等」の説明があり、セミナーは終了しました。その後、一般社団法人中部産業連盟のコーディネータによる「個別相談会」も実施されました。

 

自動車産業「ミカタプロジェクト」とは

ミカタプロジェクトとは、自動車産業に関わる中堅・中小企業者の脱炭素に向けた『見方』を示し、企業の『味方』としてサポートする事業です。具体的には、自動車の電動化の進展に伴い、需要の減少が見込まれる自動車部品(エンジン、トランスミッション等)に関わる中堅・中小企業者が、電動車部品の製造に挑戦するといった「攻めの業態転換・事業再構築」について、窓口相談や研修・セミナー、専門家派遣等を通じて支援する事業です。(下記WEBサイトより)

 

経済産業省 自動車産業「ミカタプロジェクト」のページ

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/mikata_project.html

 

BEV(Battery Electric Vehicle)とは

バッテリーエレクトリック車のこと。いわゆるEV(電気自動車)の意味で使われることが多いです。エンジンは積んでおらず、モーターのみで駆動。走行中にはCO₂を直接排出せずに走行することが可能。(トヨタ自動車WEBサイトより)

[ 過去のニュース ]

産官学連携のお問い合わせ