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- <イベントレポート>メッセナゴヤ2024に出展しました(2024/10/30-11/1)
メッセナゴヤは、2006年にスタートした「異業種交流の祭典」です。業種や業態の枠を超え、幅広い分野・地域からの出展を募り、出展者と来場者相互の取引拡大、情報発信、異業種交流を図る日本最大級のビジネス展示会です。今年度は「Meet X 予期せぬ出会いが、未来を拓く」をキャッチフレーズに、2024年10月30日(水)から11月1日(金)の3日間にわたり、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催され、52,742名が来場しました(オンラインでの開催は10月15日から11月29日まで)。本学は、理工学部交通機械工学科の宮田喜久子准教授が参画して開発した超小型人工衛星「DENDEN-01」の紹介を中心に、本学の優れた研究シーズや産官学連携の推進に向けた取り組みを紹介しました。
「DENDEN-01」は、キューブサット(CubeSat)と呼ばれる構造規格にのっとって製作された1U(1辺10センチの立方体)の超小型人工衛星で、 関西大学・福井大学・名城大学・株式会社アークエッジ・スペースらの共同研究グループが開発しました。「メッセナゴヤ2024」会期直後の11月5日(日本時間)にアメリカから国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられ、現在は12月上旬に予定される宇宙空間への放出を待つばかりとなっています。放出後は、固-固相転移型潜熱蓄熱材を活用した電源温度管理手法など、今後の超小型人工衛星の高性能化に貢献するさまざまなエネルギー技術の軌道上実証を行う計画です。
出展ブースでは、実際に打ち上げられた「DENDEN-01」と全く同じ仕様で作られたモデルを展示し、宮田准教授自らが開発過程の工夫や苦労などを来場者に説明しました。企業、学生など多くの来場者が絶え間なくブースに訪れ、宮田准教授は休む暇もなく対応に追われていました。なかには、宇宙開発という夢のあるプロジェクトに参画することで、社内の活性化や一体感の醸成に役立つのでは、と期待する企業の技術者が、自社技術を衛星開発に活かす可能性について、宮田准教授と熱心にディスカッションを交わす事例もありました。
「DENDEN-01」以外にも、自社の技術課題を本学との連携で解決したいという要望が多くあり、学術研究支援センターのURAが具体的な問い合わせ方法や本学の産官学連携制度について説明しました。メッセナゴヤにおいては、例年、本学の卒業生が実に数多く来訪され、学生時代を懐かしむとともに「名城大学は良い大学になりましたね」などのお褒めの言葉をたくさんいただきます。また、本学学生の採用を希望する企業の人事担当者や、本学への進学を希望する受験生の家族の方からの質問も多く寄せられます。このような来場者の方々との交流を通じて、本学と地域社会との広く、強いつながりを実感する3日間となりました。メッセナゴヤのキャッチフレーズのとおり「予期せぬ出会いが、未来を拓く」ことを期待しています。
(本学の立花貞司理事長と宮田喜久子准教授)