1. 電池センター創設の意義について2. 研究成果について次世代バッテリーマテリアル研究センター研究代表者賞受賞者の前で研究成果を披露する貴重な機会となっており、学生にとって大変良い刺激となっています。また、実験研究棟Ⅲの理工学部管理のスペースに、電池電極作製装置、電池評価装置を設置し、電池試作のための実験室を開設しました。実際に Li イオン電池を作製し評価する実学的研究は、名城大学の学生教育に大きく貢献できます。このように研究と教育を両輪とする活動には、理工学部と学術研究支援センターのご支援が必要不可欠であり、この場を借りて御礼申し上げます。高エネルギー密度の Liイオン電池を実現するためには、Li イオンを大量に取り込める高容量負極の開発が必要不可欠です。Si や Ge 材料は、カーボンの理論 容量 372 mAh/g の 5 - 10 倍の理論容量を持ち、高容量負極の最も有望材料です(利点)。しかしながら Li を取り込むことで合金化し、その際、体積が 4 倍近くにまで膨張する特性を持っています。充放電で膨張と収縮を繰り返すことで、亀裂や集電体となる銅電極からの剥離が起こり、高い容量が急激に低下する短寿命という問題があります(欠点)。これらの課題に取り組み、センターでは以下の39研究活動第三篇名城大学ではこれまでにナノ材料研究を強力に推進してきました。特にカーボン材料に関する研究成果は、世界のトップクラスにあります。私たちはこのナノ材料のアドバンテージを最大限に活かし、ナノ材料の電池への応用研究を強力に推進しています。2019 年に本学の吉野彰終身教授が Li イオン電池の開発で、ノーベル賞を受賞し、電池研究への注目も集まっています。本学ではナノ材料の強固な土台を礎に電池応用研究を飛躍させることを目的に、材料・電気電子・物理化学の分野を融合した新たな次世代バッテリーマテリアル研究センターを創設しました。Li イオン電池は材料、電気電子、物理化学の要素を含んだ複合的デバイスです。材料内部を Liイオンが行き来し、その都度、材料界面で化学反応がくり返し起こり、高い起電力を有する電気の貯蔵と放電が実現しています。私たちは以下の 3 つ課題にフォーカスし研究を推進しています。1) 材料工学の観点から、Liを大容量に貯蔵できる材料、また壊れない長寿命材料の探索、2) 電気電子工学の観点から、電気を効率的に取り出すための新たな電池構造の開発、3) 物理化学の観点から、界面での反応メカニズムの解明と制御とセンターではこの 3 つの重要課題に取り組み、次世代の高性能 Li イオン電池のブレイクスルーを目指しています。本センターでは次世代を担う若手研究者の育成にも取り組んでいます。センターでは毎週大学に来訪して頂いている吉野彰終身教授が、学生を研究指導できるプラットホームの提供を掲げています。例えばセンター主催で電池研究に関するゼミを定期的に開催し、学生が卒業研究に向けて研究発表を行っています。これはノーベル図 1:吉野彰終身教授を交えた学生のゼミ発表の風景内 田 儀 一 郎―研究紹介(大学領域指定研究センター)―
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