1.はじめに2. IRIDeS との連携研究:歴史学と工学の融合が実現する豪雨災害を対象とした過去と現代の地域特性評価自然災害リスク軽減研究センター研究代表者科学国際研究所(以下、IRIDeS)の寺田賢二郎教授の研究室と小髙との個別の繋がりのみでしたが、協定締結後には、協定に基づく人事交流により、本学の溝口敦子教授が令和 2 年から現在まで東北大学でクロスアポイントメント教授を兼務するとともに、NDRR-IRIDeS 双方の研究者が定期的なオンライン研究会を継続し、分野横断型の共同研究を実施しています。IRIDeS-NDRR 間、並びに NDRR メンバー間での共同研究も活発になされ、科研費、国プロ等の外部資金獲得に結びついています。2025 年度における NDRR メンバーによる研究代表者としての科研費獲得状況は、基盤研究(B)3 件、基盤研究(C)7 件、総額三千万円超であり、その内、4 件は NDRR メンバーを分担者とし、1 件は IRIDeS の研究者を分担者とするものです。一方、IRIDeS の 研 究 者 が 代 表 者 で あ る 科 研 費 2 件 に、NDRR メンバーが分担者として参画しています。科研費以外でも、受託研究、共同研究、奨学寄付金(財団助成含む)、省庁大型プロジェクトなどで相当額の外部資金を各メンバーが代表者として得て、NDRR の研究活動を推進しています。NDRR と IRIDeS との間で組織的に実施している連携研究を一つ紹介いたします。災害の被災地では、過去から現在までの地形改変や土地利用変化が災害リスクに与える影響がしばしば議論されますが、その大半は定性的なものに留まります。防災・減災に有益な情報を提供するためには、定量的な情報やデータに基づく議論が必要ですが、その実現は容易で37研究活動第三篇自 然 災 害 リ ス ク 軽 減 研 究 セ ン タ ー(Advanced Research Center for Natural Disaster Risk Reduction:以下、NDRR)は、平成 24 年度文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択された『21 世紀型自然災害のリスク軽減に関するプロジェクト(平成 24~ 28 年度)』の実施組織として活発に活動した後に、一旦休止していました。しかし、令和元年 10 月に、名城大学と東北大学との間で連携協定を締結したことを機に、小原章裕学長(当時)の主導で同年 11 月に NDRRが再設置されました。東北大学との連携協定は、東北大学の研究の柱の一つである災害科学を軸とした学術連携を本学と進めたいとの先方の意向で話が始まり、約半年の大学間の調整を経て締結に至りました。当初は学術研究支援センターに設置された NDRR でありましたが、私立大学研究ブランディング事業を継承して学長主導で設置されていました「光デバイス研究センター」、「ナノマテリアル研究センター」とともに、令和4 年度からは総合研究所に新たに発足した大学領域指定研究センターとしてリスタートしております。詳細は WEB サイト 1)に譲りますが、NDRR は、理工学部社会基盤デザイン工学科の葛漢彬教授と建築学科の武藤厚教授の二人の副センター長の下、理工学部、都市情報学部の 18 名の専任教員と 3 名の特任教授の研究メンバーで構成しています(令和 7 年度時点)。令和元年の再設置当初の目的から、NDRR は設定したプロジェクト研究にチームで取り組み、成果をあげることを目指すものではなく、本学における防災・減災研究の拠点形成と社会への情報発信、そして研究メンバーの研究力の向上を目的として活動しています。東北大学との協定締結以前は、東北大学との防災研究の連携は、東北大学災害小 髙 猛 司―研究紹介(大学領域指定研究センター)―
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