5を目指すとともに、研究者・技術者の育成にも注力してきました。しかし、ナノカーボンと窒化物半導体を結びつけることは容易ではなく、その後は別々に予算獲得を目指すことになりました。大きなところでは、平成 24 年度には、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業で赤﨑勇教授が代表を務める「窒化物半導体基盤技術研究センター」が採択され、続いて平成 28 年度には「青色LED を起点とした新規光デバイス開発による名城大ブランド構築プログラム」(竹内哲也教授)が選定され、窒化物半導体の分野が一歩リードしていました。一方、ナノカーボンの分野も平成 27 年度に「グリーンイノベーション研究拠点形成プロジェクト」が採択され、次は飯島澄男教授のカーボンナノチューブを起源としたナノ材料で翌年のブランディング事業での採択を目指しました。私は、21 世紀 COE プログラム「ナノファクトリー」の一員であり、平成 24 年に設立された総合研究所「ナノカーボン研究センター(代表:安藤義則教授)」に参加する機会を得ました。安藤教授の定年退職に伴い、平成 26 年から研究センターの代表を引き継ぎ、学内助成期間の終了に合わせて、平成 27 年度に私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に応募するチャンスがありました。その際、平松の「ナノカーボン材料を用いたグリーンテクノロジー」と伊藤昌文教授の「プラズマ技術を用いたグリーンテクノロジー」を統合した「グリーンイノベーション研究拠点形成プロジェクト」として採択されました。そして、飯島先生を核としてナノカーボンで平成 29 年度私立大学研究ブランディング事業(世界展開型)に応募すべく取り纏めできないかという打診をいただきました。総合研究所所長になる前の 1 月のことです。しかし、「グ理工学部 教授第 9 代所長第一篇総合研究所 30 周年に寄せてこの度、本学の総合研究所が創立 30 周年を迎えたことを、心からお祝い申し上げます。私は、8 代目所長の伊藤政博先生を引き継ぎ、平成 29 年度および 30 年度の所長を務めました。その時のことを振り返ります。総合研究所はこの時すでに創立から 20 年が経過し、その事業内容も確立されていましたので、主な所長の仕事はルーチン化されておりました。研究センターや学術研究奨励助成制度に関する業務、公開講演会の開催、紀要や論文集の発行、そして関連する 7 つの委員会の委員長や委員の役割が通常業務とされていましたが、加えて、学術研究奨励助成制度の見直しや、取り壊しの対象から外れた天白 13 号館の管理運用にも取り組みました。他のセンター長同様、私たちは講義や研究を行いながらの併任でしたが、学術研究支援センター・総合研究所はしっかりとした事務組織があり、大変助かりました。当時の活動を思い出すために総合研究所関連のメールの履歴を振り返ると、最初の会合は研究ブランディング事業実施委員会でした。文部科学省の私立大学研究ブランディング事業は、学長のリーダーシップのもとで大学が持つ研究の成果を大学全体のブランド力向上に繋げ、それぞれの大学が力をつけることを期待されているもので、平成 28 年度の「青色 LED を起点とした新規光デバイス開発による名城大ブランド構築プログラム」の採択に続いて、続けてもう1 つ取りに行こうというものでした。遡れば、平成 14 年に採択された文部科学省 21 世紀COE プログラム「ナノファクトリー」(拠点リーダー:飯島澄男教授)では、ナノカーボンおよびナイトライド(窒化物半導体)の 2 つの材料を基軸とし、強い国際競争力を持った多くの新産業の創生につながるシーズの開拓平 松 美 根 男総合研究所 30 周年に寄せて
元のページ ../index.html#10